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新幹線火災 2分で読める〈時系列まとめ〉 [報道]

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JR東海によると、車内の非常ボタンが押され、新幹線が止まったのは午前11時半ごろだった。

「1号車で火災が発生しました」。15号車に乗っていた60代男性は新幹線が緊急停車した後、車内アナウンスを聞いた。1号車の客に3号車より後ろに避難するよう指示する内容だったという。

その後、しばらくして車内は停電。空調が止まり、15号車のデッキは暑さで気分が悪くなる人でごった返した。「車外に出ないでほしい」との指示を何度か聞いたが、何が起きているか説明はなかった。
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10号車にいた男性(48)は新幹線が停止した後、先頭車両に移動。先頭車両の一番前方が最も激しく燃えていたという。男性によると、1号車に乗っていた乗客が「ガソリンが床にまかれ、火がついた。『熱い』『助けて』『子どもだけでも』という悲鳴が上がっていた」と、出火時の様子を話していたという。

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約1千人が乗っていた。1~3号車の乗客は4号車より後ろの車両に避難し、車内で待機した。JR東海は、消火活動や捜査が済み次第、車両を小田原駅まで進め、乗客を降ろすことを検討している。県警によると、乗客の男が油のような液体を体にかけ、火をつけた。男と、煙を吸ったとみられる女性が死亡。他に男性17人、女性9人が煙を吸うなどして重軽傷を負った。新幹線は緊急停止しダイヤが大幅に乱れた。
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死亡した男は東京都杉並区西荻北4丁目、職業不詳の林崎春生(はるお)容疑者(71)。県警は、焼身自殺を図ったとみて、殺人と現住建造物等放火の両容疑で7月1日にも、自宅を捜索する。死亡した女性は、横浜市青葉区荏田町の整体師、桑原佳子(よしこ)さん(52)。林崎容疑者とは無関係で、巻き込まれたとみられる。

 県警の調べでは、林崎容疑者は1両目の通路を行き来した後、最前列に座っていた60代女性のテーブルに千円札数枚を置き「拾ったからあげる」と話しかけ、その後、持っていた容器から液体を体にかけ始めた。女性が「やめなさい」と言うと、「あなたも逃げなさい」と応じ、女性が逃げると、持っていたライターで火をつけて倒れたという。

死亡した林崎春生容疑者(71)が事件前日、東京都杉並区の自宅近くでポリタンクを持ち、「ガソリンスタンド(GS)に行く」と話していたことが1日、知人への取材で分かった。約1カ月前から年金の受給額に不満を漏らすようになり、「自殺してやる」と話していたという。

知人の女性(68)は6月29日午後3時ごろ、林崎容疑者が同区西荻北の路上で、空の白いポリタンクを小さな台車に載せて歩いているのを目撃した。女性が「どこに行くの? 」と声を掛けると、「ガソリンスタンド」とだけ答えたという。

灯油を買いに行くと思った女性が「暑くなるんだから要らないでしょ」と尋ねたが、林崎容疑者は無言で立ち去った。この直後、帰って来た同容疑者を目撃したという女性の夫(73)は「ポリタンクが黒っぽく見えたが中身までは分からない」と話した。特段変わった様子はなかったという。
 
林崎容疑者は1カ月ほど前から、この女性に対し「年金が少ない。年金基金の前で首をつってやる」と繰り返し話していたという。
 
夫婦は、林崎容疑者と40年来の付き合いという。同容疑者は以前、ギターなどを持って酒場などで歌う「流し」や、幼稚園の送迎バス運転手など職を転々とし、昨年まで清掃会社に勤務していたが、最近は定職に就いていなかったという。
 
女性は「(林崎容疑者は)理屈っぽい性格。こんなことをするような人じゃなかった。残念だ」と肩を落とした。 

タグ:新幹線火災
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