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富岡八幡宮は今後どうなる? 神社本庁が漁夫の利?! [事件]

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地下鉄東西線 門前仲町駅からすぐの富岡八幡宮で凄惨な事件勃発。
あらましは
12月7日午後8時25分ごろ、東京都江東区富岡の富岡八幡宮で起きた殺傷事件で、同神社宮司の富岡長子さん(58)は帰宅したところを、待ち伏せしていた弟の元宮司、富岡茂永容疑者(56)に日本刀で襲撃されていたことが捜査関係者への取材で分かった。富岡さんは首などを刺され死亡。
茂永容疑者は事件後、一緒に襲撃に加わった妻とみられる30代くらいの女を殺害し、自殺した。

背景には、茂永容疑者の放蕩癖で宮司解任後親子関係を勘当、父親が再度宮司に就任したが老齢のため娘の長子さんを宮司申請。
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だが、神社本庁が長子さんを宮司と認めず、今年に入って任命しない理由を照会する文書を神社本庁に送ったが、未回答のまま文書を送り返されたため、責任役員会は離脱を議決。

その後、正式に離脱が決まり、富岡さんが宮司になった。関係者は「地元の総意を7年も無視され、離脱するしかなかった」と話す。

関係者は、事件について「弟(茂永容疑者)は、富岡八幡宮が神社本庁を離脱し、姉の長子さんが正式に宮司になったことが面白くなかったのかもしれない」と語った。

さて、この神社本庁とはなにか。
全国約8万社の包括宗教法人で、渋谷区代々木の明治神宮の隣に位置する。
伊勢神宮と並んで全国の神社の総本山。
全国の傘下の神社で得られる神宮大麻(天照大御神の札)の初穂料のうち、半分が神社本庁の収入で、残りの半分は伊勢神宮の収入となる。

ところで、殺された富岡長子さんはなぜ神社本庁から宮司として認められなかったのか?

宮司の人事は、氏子などから選出された3人以上の責任役員のうち、代表役員(神社の場合は宮司)を除いた責任役員の推薦(具申)をもとに、神社本庁(正確には「統理」)が任命すると神社本庁庁規、神社規則に定められています。

それが、富岡八幡宮の場合、「先代宮司の引退後、長女が代行役の『宮司代務者』に就いた。その長女を正式に宮司にしようと、13年から今春まで合わせて3回具申したものの本庁側が認めず、先延ばしされ続けてきた」という。

富岡八幡宮は「東京十社」のひとつ
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その東京十社のなかでも3社しかない別表神社だ。
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神社界の“大企業”とも言える「別表神社」の宮司ともなると、年収は本庁職員をしのぐ。
さらに一国一城の主として、地元の名士に仲間入りもできる。
それゆえ、本庁幹部職員の定年退職後の天下り先として、「数少ない大神社の宮司ポストが狙われている」と複数の関係者は言う。

複数の本庁関係者は「体制派の意に沿わない職員のみならず、神社の宮司や神職を適当な口実をつけて懲戒処分にしてしまう可能性が高まる」と口をそろえる。
そして、「最も恐ろしいのが、宮司を免職して自分たちに都合のいい宮司を送り込むこと」

解任された宮司が裁判で処分の無効を主張しても、規定の改正で、本庁側は『神職の資質に欠けたから免職した。神職の資質について裁判所は判断できるのか。宗教への不当介入ではないか』と主張して、裁判所の介入を拒むことが可能となった

神社本庁職員といえば、昔は国家公務員でいうキャリア組のような存在で、部長級ともなれば人格面でも学識面でも群を抜いていた。そのため、宮司の後継者問題に悩む地方に乞われて赴任していったものだ。
だが、今ではその慣例を逆手に取り、天下り先として利用しているとしか思えないとある重鎮の神職は言う。ー週刊ダイヤモンドよりー
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富岡八幡宮も、この事件で富岡家の神職としての資質が問われ、
神社本庁も強引に離脱解除の手を打ち、
宮司が神社本庁から赴任してくることになるのだろうか。

茂永容疑者の動機が単なる逆恨みなのかどうかわからないが、
今回の事件で、最終的に得するのは神社本庁なのかもしれない。

タグ:tomioka 宮司 guuji
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